転職活動をする時に悩みどころなのが、在職中に次の会社を決めた方が良いのか、キッパリ退職してから活動した方が良いのかです。
「う~ん、どっちでも?」ではダメです。まずどのアプローチの仕方をするかを決めてからでないと、今後の転職活動に支障をきたします。
けっこう重要な問題ですので真剣に判断をしていきましょう。
退職してからの就職活動は、お金の問題が大きな壁になります。
自己都合で退職した場合、雇用保険が支給されるのは早くても4ヶ月後です。
しかし、税金や保険の支払いは待ってくれません。もちろん、家賃や生活費といった支出もあり、転職活動の資金も自分で支払わなくてはなりません。すぐに採用が決まればよいのですが、長引くようだと経済的厳しくなることは覚悟しておかないといけないということを覚悟しましょう。
退職後はかなりリスクを伴うことが多いので、個人的にはおススメできません。
それに対して、在職中に転職活動できれば、お金の問題はなんとかクリアできます。
しかし、「時間がとれない」という別の問題が生じてきます。
日々の業務に追われ、企業研究の時間がなかったり、履歴書や職務経歴書を添削・修正するのも大変です。また、面接の時間が調整できなかったりと、チャンスを逃してしまう可能性があるのです。
年金や保険の面を考えると、退職後より在職中に転職活動した方が何かと面倒臭くないので、できれば就職先が決まってから退職したほうが安全だと思います。
■退職してから就職活動をする場合■
【メリット】
・時間が自由になり、資格をとるための受講も可能になる。
・複数の会社の面接などにも対応できる。
・情報収集、企業研究が十分できる。
・心身のリフレッシュ、充電ができる。
・雇用保険が受給される。
・ハローワークや求人広告、求人情報誌、転職サイトを詳細に調べられる。
【デメリット】
・無収入だから生活が苦しい。
・不採用が続くと焦りが生じる。
・早く決めたいからと妥協しやすくなる。
・失業状態が続くと意欲が減退し、技術の切れも悪くなる。
・生活が不規則になり、自己管理が甘くなる。
■在職中に転職活動をする場合■
【メリット】
・収入が保障されているから、じっくり探せる。
・不採用でも失業の恐れがない。
・時間をかけてやりたい仕事だけを選ぶことができる。
・転職に伴う手続きを自分でしなくてもすむ。
【デメリット】
・企業研究する時間がない。
・いい情報に対し迅速な行動がとれない。
・転職活動していることを会社にかくさなければならない。
・新しい技術や資格を身につける暇がない。
・気持ちの切り替えが難しい。
・早期出社ができないので、選考で不利になる。
メリット、デメリットを参考にして頂き、安全を心がけて転職活動を始める時期を決めましょう!
場合によっては、しばらく様子を見るために転職活動を一時休止するというのも選択の一つです。
最後に注意しといて欲しいのが、転職の時期です。
以下の3つのポイントで判断をしてみましょう。
1.蓄えがどのくらいあるか
転職活動中は意外と履歴書や面接のための交通費が負担になりますので安全をみておきましょう。
最低でも3~4ヶ月は無収入でも生活できるくらいの蓄えが目安です。
2・採用活動が活発な時期であるか
一般的に募集が多い時期は1~3月、7~9月の決算期の前とボーナスの後です。
3・今の職場が繁忙期を迎えていないか
現職での業務が忙しい時に転職すると他の人に迷惑がかかります。基本、円満退職をするべく繁忙期は避けて、閑散期くらいを目安にしておきましょう。
この転職の時期を見極めることも、転職を成功させるための重要なポイントになってきますので、常にアンテナをはって視野を広くしておきましょう。
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