前回までに1次~最終面接までの各フェーズ毎の面接官の審査基準やどんな立場の人が面接官になるのかを説明してきましたが、今度はその面接の中身について詳しく説明していきます。そこで対策を練るためのきっかけになれば幸いです。
まずは面接の最初に聞かれる「自己紹介」と「自己PR」です。
企業によっては自己紹介のみの場合もあるし、自己紹介兼自己PRを求める所もありますので複数パターン用意しておいた方が良いと考えます。
ここで、面接官が知りたいポイントは
・社会人としての基礎スキル(コミニュケーション、マナー、対人印象)は良いか。
・自分のことを話せるだけの事前準備をしているか。
です。
よく失敗するパターンとしては用意周到に事前準備をしてきたものの、プレゼンテーションのように一方的な会話になってしまい、面接官との会話が成立しないことがあります。
アピールするポイントをいろいろな角度から出せるように引き出しを多くもっていると、臨機応変に対応可能ですが、経験不足の方にそこまでを求めるのは酷ですので、「面接官と会話をする」ことを心がけてください。多少は準備していたアピール内容が発揮できなくても会話が成立していれば問題ないと判断されますし、社会人として見れば会話のキャッチボールが出来る人のほうが立派なはずです。
また、勘違いする方が多いですが自己紹介は自分の出身地や家族構成、趣味や特技などを紹介するのではなく、自分がどんな人間で今までどんな職についてきたかの概要を2分程度で紹介することなので注意しましょう。
ここでポイントとしては、
・最初に元気よく名前の挨拶から始める(冒頭で良い印象を!)
・職務経歴を中心に2分程度でまとめる(短く、簡潔に!2分を超えると最初の部分が相手の記憶に残らない可能性あり!)
・後で触れてほしい話を盛り込む(自己PR要素、アピールしたい内容の伏線を張っておく)
この自己紹介、面接の中でかなり大事な部分で冒頭に面接官に良いイメージをもってもらわないと、人間の心理的に先入観で人を判断する傾向がありますので元気に明るく自分の名前をいうところから声を張ってください。
誰しも緊張はするはずなので、頭が真っ白になっても多少の言い間違いや言い直しくらいであれば面接官は理解してくれます。
注意しなければならないのは、何もしゃべれなくなって沈黙状態が続くことです。
落ち着いて相手の目を見て、自分の話している内容を頭の中で反響させながらパニックにならないように気を付けてください。
自己紹介の流れは以下のようなイメージでまとめるのがおススメです。
冒頭:面接官時間を割いて頂いていることへの感謝と自分の氏名と年齢、出身地くらいまで
職務経歴:営業か設計か製造かどんな分野のどの部門に属し、どんなキャリアを積んできたかの概要を説明。後に自己PRへ繋がる重要な部分
意気込み:最後に一言:本日は宜しくお願いします。が一番スタンダード。
そして次に自己PRです。
面接官が知りたいポイントは
・何が出来るのか?
・どう活かせそうか?
・その根拠は何か?
です。
自己PRのまとめ方としては
- これまでのキャリアで培った専門知識・スキル
- 働く環境が変わっても転用・応用ができるスキル
- 人柄、性格、仕事に対するスタンス
- 1~3が結びつく根拠となるエピソード
5分程度でまとめるのがベストです。
また、人柄、性格、仕事に対するスタンス(例えば思いやりをもって同僚に接していた、チーム内を和ませることができる性格・・・等)
は他者との差別化が難しく、面接官の納得度が低くなる可能性があるので、根拠となるエピソードをしっかりと準備する必要があります。
ここで重要なのは、応募企業の職務内容を理解し、「即戦力」をアピールすることです。
1~2.で面接官にアピールできるような自分のスキルを言えるように準備してください。
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