ここまでで各フェーズ毎の面接の位置づけや面接官から聞かれる内容を細かく説明してきましたが、何事にも事前準備が必要です。
これは、どこかのセミナーや転職エージェントからの指導のみですべて対策できるワケではありません。自分自身で棚卸しをして整理を行いまとめることで次第に身についてきます。転職を成功させた方で自宅での事前準備をしてない方はいません。そのくらい重要だということを認識してください。
①面接で話す内容を文章化(口語体に)する。
→キーワード、具体例、理由(なぜ?)をチェック。
面接の場でいきなり話そうと思っても、なかなか思い通りの言葉は出てこないもの。
可視化することで、自分で自分の話に納得できているかどうかの確認もできます。
話し言葉での準備をしておくことが、落ち着いて面接を受ける秘訣です。
②協力者(家族・友人)と模擬面接を繰り返す。
→ビデオ・携帯等で撮影して後で確認できるようにする。
面接は「客観的にみられる場」です。自身がどう見られているか、事前に確認することが重要です。
以外と姿勢が前かがみになっていたり、目が泳いでしまったりと自分では気づかない所が分かるので何回か練習することで治してください。
まずは文章化→音読→練習(ロールプレイ)→チェックを何度か繰り返してください。
何度も繰り返すことでポイントを掴んだお話ができるようになると思います。
ここで総まとめを行い抜け漏れないようにしましょう。
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結論から詳細へ、回答は複数あってよい
→「結論から申しますと~」「理由は○点ありまして~」をクセづけてください。
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アピールしたいポイントは具体的に(何を・どれくらい)
→NG例:強みは顧客折衝です。これまで要件定義の経験もありますので、顧客折衝や、ニーズを聞き出して提案する仕事では、御社に貢献できると思います。
→OK例:強みは顧客折衝です。これまで、10年のSE経験でも、後半5年は要件定義を中心に顧客折衝をしてきました。顧客のシステム部門だけでなく、業務部門の部長、主任とのやり取りもほぼ毎日行っておりましたので、顧客ニーズを聞き出したり、企画提案をすることで御社に貢献できると思います。
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『どう伝えたか』より、『どう伝わったか』
→面接官の立場で判断する。
面接は「言いたい事を伝える」のではなく、「求められていることを伝える」場にする。
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書き出すこと(可視化)が必須
→伝えることの「言語化」が大切。事前準備があるからこそ臨機応変な対応ができる。
面接において、自分のことを「どんな切り口で」「どう伝えるか」の考え方をしっかり把握し、「企業・面接官が知りたいことが分かっている」「自分が面接で伝えたいことが整理できている」「面接通過のための次のアクションが分かっている」という状態をつくりだしていきましょう。
最後に・・・。転職活動を行うにあたり履歴書や職務経歴書の作成、面接対策のための準備はいろいろなツールを利用できるだけ利用しましょう。インターネットの転職サイトや転職エージェントからのアドバイス情報、無料で参加できるセミナーでの積極的な参加。また転職に関するHowTo本などもありますので、古本屋などを探して1冊くらい用意しておくと良いと思います。
更に周囲に同じ転職活動をしている仲間を探してみてください。
今働いている職場ではさすがに聞きづらいので、ネットでの掲示板やチャットなどで情報交換をするようにしてください。
転職市場は常に変動していて、その都度トレンドも変化します。
応募企業の面接スタイルも予告なく変化することは当たり前のようにありますので、日々情報を仕入れてその場面にあったやり方を選択してください。
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